- 2020.04.28
- スキンケア
知っていますか、シミの種類
一度できるとやっかいなシミ。
お肌の悩みでも上位にあげられ、シミ対策として様々な美白化粧品が発売されています。
ですが、一口にシミといっても様々な種類があり、できる原因や対処法も様々。
間違ったケアを続けると効果がないばかりか、悪化の原因となることもあります。
ここではシミの種類について詳しく紹介していきます。
- 老人性色素斑
- 脂漏性角化症
- 雀卵斑(そばかす)
- 炎症性色素沈着
- 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
- 肝斑
1.老人性色素斑
一般的にシミと呼ばれているもので、もっとも多いタイプです。
老人性といわれるとドキッとしますが、20代でもできることがあります。
見分け方は、平らでシミの境界が比較的はっきりしていること。
顔だけでなく手の甲や腕にできることもあります。
でき始めは薄茶色で小さな丸型であることが多いのですが、次第に濃く、大きくなっていきます。
主な原因は紫外線で、紫外線を浴びることでお肌の中でメラニンが増加し、それが排出されずに残ってしまうと老人性色素斑となっていきます。
このタイプのシミには第一に紫外線予防を万全にすることと、美白効果のある化粧品も有効です。
美白効果の高い成分としてはビタミンC、ハイドロキノン、アルブチン、トラネキサム酸などがあります。
ただし、ハイドロキノン配合化粧品には刺激が強く毒性の高いものもあるので、注意して選ぶようにしましょう。
2.脂漏性角化症
こちらは老人性イボとも言われ、良性のできものです。
見分け方は、茶色で表面ががさがさとし、イボのように隆起していることですが、比較的平たんなものなど形は様々です。
老人性色素斑が少しずつ隆起していって脂漏性角化症となる場合も多いです。
顔や首だけでなく、背中などの身体にもできます。
このタイプには美白成分のみでのケアが難しく、まずは紫外線を予防することと、血流をよくするケアをおすすめします。
盛り上がりの大きいものにはレーザーや液体窒素での処置を勧められることが多いようです。
3.雀卵斑(そばかす)
いわゆるそばかすのこと。
遺伝的な原因が大きく、色白の方に比較的多くみられます。
幼児期や10代の頃からでき始め、春から夏に濃くなり秋から冬にかけて薄くなる傾向があります。
特徴としては、小さくて茶色いシミが鼻を中心に表れることで、よく見ると一つ一つの形が三角や四角になっています。
このタイプは遺伝が主な原因のため完全に消すことは難しいのですが、思春期をピークとして大人になるにつれて目立たなくなってくるケースも多いようです。
紫外線の影響で濃くなるので、紫外線対策をしっかりすることと、美白化粧品も有効です。
4.炎症性色素沈着
ニキビ跡や傷跡が茶色くシミになって残ったものをいいます。
身体であればやけどや虫刺されの跡、ムダ毛処理の際に毛抜きを使うことで毛穴の周りが炎症によって黒く目立ってしまったものなどもこれに含まれます。
ターンオーバーが正常であれば数か月で自然と薄くなっていきますが、慢性的な刺激などで代謝が滞ると数年単位で残ってしまうこともあります。
このタイプには皮膚の代謝を高めるケアや、美白化粧品が有効です。
紫外線を浴びることでさらに消えにくくなるので、紫外線対策も必要です。
5.肝斑
肝斑は、頬骨のあたりを中心に左右対称にでき、形はもやもやとしていて境界線ははっきりしません。
妊娠中、婦人科系の疾患、ピルの服用、更年期など女性ホルモンのバランスが崩れたときに発生し、30~40代に多く見られます。
閉経後には薄くなり、60歳以降に発現することはほとんどありません。
このタイプには美白ケアの中でも特に、トラネキサム酸を配合した化粧品が有効です。
通常のシミと同じようにレーザー治療をすると、炎症が起こって悪化してしまう可能性があるので注意してください。
ほかのシミと同様紫外線で悪化することもあるので、紫外線対策はしっかり行ってください。
6.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
後天性のアザの一種で、頬にいくつかまとまってできます。
原因ははっきりとわかっていませんが、遺伝的な要素や、紫外線、ホルモンバランスの乱れが深くかかわっているようです。
見分け方は少し難しいのですが、青みがかかった灰色にみえることが多く、左右対称に現れるため肝斑と誤認されることもあります。
その他のシミは表皮に発生しますが、ADMは真皮に発生することからアザに分類されます。
表皮に近いものから順に 褐色→灰色→青色と色が変化して見えることも特徴です。
20~30代で発現することが多く、思春期で現れることもあります。
このタイプには美白成分のみでのケアが難しく、クリニックでのレーザー治療となります。
その他にも花弁状色素斑というシミもあります。
急激に日焼けをした後に肩から背中にかけてできる小さなシミのことです。
日焼けをすると赤くなるタイプの方に多く、よく見ると一つ一つが花びらのような形をしています。
日焼けによる炎症が落ち着いてから、1~3か月経ってできることが多く、まれに数年後に発現することもあるようです。
花弁状色素斑ができるほどの日焼けであれば、軽度のやけどといえる程の炎症を起こしています。
そのため、通常のシミよりも深い真皮までダメージを受けている状態となり、治りにくいことも特徴です。
まずは日焼けをした後にすぐ冷やす、保湿する、炎症が落ち着き次第早めに美白ケアを始めるようにしてください。
このように、一見同じようなシミに見えてもそれぞれ原因や対処法が違うことがわかります。
まずは自分のシミの種類を知ることから始めましょう。
ドラッグストアにも様々な美白化粧品が販売されていますが、一般的に流通している化粧品は有効成分の濃度が低く抑えられており、シミのようなトラブルの場合は効果を実感するのは難しいです。
エステサロンなどのサロン専売化粧品は市販のものと比べて価格は高めですが、得られる効果もやはり違います。
まずはサロンで適切なカウンセリングを受けたうえで、お肌に合ったケアをすることをおすすめします。