- 2019.11.24
- ボディケア
「舌」でわかるその日の体調の見分け方
舌は内臓や血液を反映する健康のバロメーター !!!
朝起きて食欲がなかったり、だるかったり、なんとなく体の不調を感じる日はありませんか?
そんな不調が一目でわかる場所があるのです。
それは「舌」です。
- 舌を見るだけで身体の変調がわかる
- 舌チェックの方法と注意したい舌の状態
- 舌の状態について
- 舌のケア
1.舌を見るだけで身体の変調がわかる
舌はご飯を食べたり、味わったりするための器官ですが、中医学では、体質や内臓を映し出すバロメーターとして診察基準の一つで、多くの病院でも『舌診』を行っているところも多数。
脳卒中や心筋梗塞などの大病の予兆までわかるそうです。
でも、どうして舌を見るだけで身体の変調がわかるのでしょうか?
その理由と舌チェックの方法、気をつけておきたい“不調舌”を解説します!
2.舌チェックの方法と注意したい舌の状態
舌は、毛細血管が多く集まる粘膜組織であるため、血流や体液の変化が真っ先に現れる場所。
さらに、舌の筋肉運動は自律神経にも大きく影響を受けています。
なので、舌の状態を見るだけで、血流・体液・自律神経の働き具合が1度に把握できるのです。
また、舌を出して見るだけという手軽さも、体調管理法として優れているといいます。
何も道具も要らないですし、継続しやすいです。
毎朝、あっかんべーして、舌の状態をチェックしてください(^^)/
チェックする前は、コーヒーやカレーなど、舌に色がつきやすい食事の後は×。
また、蛍光灯などは色の影響も受けてしまうので、自然光の下で見るのがベスト!!!
- 色は血流の状態や身体の体温がわかります
- シワが濃くなっていないか、いつもより大きくなっていないかなどを確認します
- 舌の裏の血管の形や色、左右差の有無を確認します
- リラックスした状態であっかんべーをし、まっすぐ出せるか、余計な力が入らないかを確認
3.舌の状態について
ここではチェックした舌の状態によってどんな体調かを説明します・
■表面が白い→身体の冷え、胃弱
表面が白いのは、舌苔が増えすぎている状態で血流不足のサイン。
血行が悪くて体が冷えている可能性が高い。
体を温める食べものをとり、冷たい飲みものは控えめに。
冷房のきかせすぎにも注意をしましょう。
黄色い場合は、胃や肝臓のトラブルを抱えていることも。
また、体の抵抗力が落ちて胃腸の細菌バランスも崩れた状態。
口臭もきついことが多い。
■赤い→高血圧
血流が悪く、血管に炎症を抱えている可能性も。
また、赤いのは熱がこもっているということです。
飲酒、お肉や揚げもの、辛いものの食べすぎを控え、体に熱をこもらせないことが大切。
特に、舌先の先端が赤いときは、要注意。常に身体が熱くなりがちという特徴も。
■舌苔がまだら→免疫力低下
過度のストレスなどで身体のバリア機能のバランスが悪くなっている証拠。
昼夜逆転など生活リズムが整っていないときや不安障害の兆候にも。
休養をとり、体力を回復させるようにすることが大切だという。
■表面が割れている→水分不足
地割れのような亀裂がある場合、身体は乾燥傾向。
不眠や便秘、さらに体内の塩分濃度も高まるため、高血圧や脳卒中の危険も。
水分や栄養の保持能力が低下している状態になっているのかも。
高齢者に多く、水分や栄養をいくら入れても体が吸収しにくいタイプ
■ふちがギザギザ→慢性疲労、むくみ
水分代謝が悪く余剰水分がたまって舌がむくんで肥大化→歯形に沿ってギザギザに。
下痢やめまい、慢性疲労に陥りやすい。
その他にも舌の特徴でわかる該当の体調不良についてご説明します。
- 舌に歯形が付いている⇒水分過剰によるむくみ、胃腸機能不良
- 溝がある⇒粘膜再生力低下、栄養不良
- 小さくやせ細った舌⇒体液や血液が不足している
- 大きくてぶ厚い⇒ 水分や脂肪が体内に溜まっている
4.舌のケア
舌苔は分厚くなってきたら清掃しましょう。
舌苔が多くなると口臭や舌の痛み、味覚障害の原因になることがあります。
市販されている舌用の歯ブラシや用具があります。
それを使用するかあるいは軟毛の歯ブラシを使って舌苔を落とします。
優しい力で、奥から手前へ汚れをかきだすように磨きます。
舌苔は分厚くなっているもの、乾燥してパリパリになって付着しているものなど様々あります。
乾燥しているものは保湿剤などを使用してふやかしてから取り除きましょう。
一度に取り切ろうと思うと舌を痛めることになりますので、回数をかけて徐々に取り除きましょう。
舌は健康のバロメーターの1つです。
舌の状態が良くないときは食べ物や生活習慣を見直してみたりすると良いかもしれませんね!